アレクサンドリア

mibu8882011-03-30

4世紀 エジプトのアレクサンドリアで急速にキリスト教が広まっていき、ユダヤ教との混乱の中で美人聡明な天文学者ヒュパティアが巻き込まれていくお話。ユダヤ教VSキリスト教の、ひたすら戦!戦!戦!の歴史がよく分かる。きっと神様からしたら「目指すところは同じなのになぜ争うのか」とお思いになるだろうと思ったら泣けてきた。争いは憎しみや悲しみしか生み出さない。不毛と言えば彼らに申し訳ないが、神様はそれ望まないと思うよ。実話に基づくものの、この分かりやすさがこの時期に上映される意味がきっとあるのだろう。今の地球と全然変わらんもんね。

ちょっと気になるのが、旦那が命がけで頼んでも宗教を拒むヒュパティアの頑固っぷり。科学者は、神や祈りや見えないことについて極端に忌避するように思う。果たしてそうだろうか。私には、神の存在を据え置いたとき、全てにつじつまが合うような気がしてならない。中庸の科学者なら説明できるのかもしれないが、いまの一度も出会ったことはない。心を置き去りにした進歩発展に何の意味があろうか。レプタリアンと同じになるなら、私はいまのままでいい。
映画の最後は思い出しても泣けた。ダオスがしたことはいけないことかもしれないけど、本当に愛していたからこそと。どうかあの世で罰を受けないでほしいと祈った。