「ジンジャの娘」頑張る! / 松岡里枝

「ジンジャの娘」頑張る!―美人神主の愛宕山だより

「ジンジャの娘」頑張る!―美人神主の愛宕山だより

前に勤めていた会社で愛宕神社さんにお祓いしていただいた。それまではいろいろ居たのだが、おわったあとは森の中のような、静謐な空気に様変わりし、ああ神職の方はほんとうにすごいなあと思った。本書はその愛宕神社の娘さんが記した本。出世の階段と呼ばれる急な階段の由来、年末年始の大仕事、お祭りのこと、全てが興味深く、とても楽しく読んだ。私は常にお世話になっているため神社がある生活がdefaultだが、著者も言うようにサリン事件などで宗教と離れてしまうことは悲しい。お風呂に入って、浴槽の外で体をあらうことだって、神道のやりかたであるように、日常に浸透しているものなのだ。だからどうだという訳ではないけれど、時代が変わっても残っているものには理由があるということだ。まとまらないけど、神社は神様と人間をむすぶ大切なconnectorなのだ。