台湾人生 / 酒井充子

台湾人生

台湾人生

尖閣諸島の問題に発し、海外でデモられたりとなめられ放題の日本。幹事長の「柳腰」発言なんて、単なる屁理屈でバカか!って感じ。ったく日本の外交ってなんでくだらねーんだとムカつく毎日であるが、この本を読んで、もっとわが国にうんざりした。
この本は、日本が台湾を統治していた頃を生きた方々の、全て日本語でのインタビュー集。「日本が大好き。でも今の日本は情けない。」と異口同音に述べる。確かに統治時代のインフラ整備や教育、差別をしない立派な日本人の先生がいらしたり、立派なこともあったけれど、ドイツのような姿勢すらなく、あいまいな言葉で陳謝もどきを言って反省のふりをしてみちゃう。でもそうじゃねえだろう。世の中は、あいまいな日本に住む私を、雑誌「世界」に向かわせる。「学校で教えてくれなかった」は言い訳にならない。もっともっと、ほんとうのことを私は知りたい。私は大好きな台湾に対し、やることはやって、堂々と仲良くなりたいだけなのだ。第二次世界大戦ポーランドみたいにしちゃダメなのだ。