世界の葬送 / 松涛 弘道

世界の葬送

世界の葬送

副題「125の国に見る死者の送り方」というだけあって、まさに世界中の葬送が・・・すごいぞこりわ。ロシアのレーニンとかの遺体の化学処理には約1億円、年間のメンテが約8,000万円もかかるとか。コロンビアのカリホナ人は死者が生者に危害を加えると信じていて人が無くなると家を燃やしたり、イタリアでは墓が賃貸だったり。国・宗教・民族によっていろいろな送り方や死生観があるものだなー。
今は世界も火葬になりつつあるが、まだまだ土葬は多い。土葬から火葬に変わっていく中で、各国の死生観も微妙に変化していくのかもしれない。というのも、私が子供の頃はまだ土葬があり、叔父や従兄弟は逝った姿のまま送った。死がすごくリアルだった。火葬はふっと居なくなる感じだが、土葬は時間をかけて静かに悼む。心に残っているのはやはり土葬なのだ。
ところで山梨に、イスラム教の墓地があるのを山梨県民は知っているだろうか(あたしは知らなかった)。イスラム教は基本的に土葬なので、その墓地だけは特別許可されているんだとか。しかも許可を出しているのは文部省。ほへ???