新潮日本文学アルバム「立原正秋」 / 新潮社

新潮日本文学アルバム55 立原正秋

新潮日本文学アルバム55 立原正秋

図書館にシリーズで置いてあった中に、立原さんのが!?即借り。私はずっと「冬のかたみに」が半ば自伝だと思っていたけど、ちょっと違うみたい。でもんなこたぁどーでもいーのだ。美に対するきびしさ、食と性への厳しい想いなど、作品の根底に流れるものは寸分たがわず。巻末の吉本ばななさんのエッセイにもあるように、フィクションの作品と彼の人生は違わないのだ。その迫力が、ぶれない故郷として私の内にある。