どうせ、あちらへは手ぶらで行く / 城山 三郎

どうせ、あちらへは手ぶらで行く―「そうか、もう君はいないのか」日録

どうせ、あちらへは手ぶらで行く―「そうか、もう君はいないのか」日録

城山三郎さんが、奥さま 容子さんの亡くなられた年から、ご逝去される前までの手帳に綴った文。前著「そうか、もう君はいないのか」の日録ということもあり、文のそこかしこには「ё 」(ロシア語読みで「ヨウ」。容子さんのこと。)が溢れていて、居なくなった寂しさに胸が痛かった。又、老いに関する文章においては、自分の両親と重なり、これまた胸に迫るものがあった。
今頃は、あの世で仲良くいらしてほしい。それほど愛されてた容子さん、羨ましいなぁ。同じ名前なだけに、気持ちが入る(漢字は違うけど)。