日々の非常口 / アーサー ビナード

日々の非常口

日々の非常口

Poetのアーサーさんならではの着眼点が興味深い。「どうも」を「挨拶のマスターキーを得たような感じ」であるとか、アリについて熊谷守一の「〜蟻は左の二番目の足から歩きだすんです」を確認したり。日本語と英語の間で、背景にある文化や人類行動学をみている感じは、単にアーサーさんが外国人だからとかでなく、言葉ってものをとても大切にしているご自身の感性そのものなんだろう。
冒頭の章「東西南北」の後半は笑えた。ミシガン州に行ってみたいぞ。