1日3時間しか働かない国 / シルヴァーノ・アゴスティ

誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国

誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国

主人公の「僕」が、キルギシアという国へ行った際、友人にあてた書簡集。キルギシアって架空の国なんだけど、ここは凄いのだ。「政治はボランティア」「学校は学びたい館へ行ってする」「1日3時間しか働かない」など、「僕」は終始カルチャーショック。でもそれがすげーーー素敵なの。こんな国があったら住みたい!と思うほど。
寓話と言えばそれまでだけど、私は「この本が世に出ている」という事実に喜びと希望を感じている。「人は『実現できない夢』は見ない」と思うからだ。キルギシアができるといいなーとかでなく、まず自分自身をキルギシアにしたらどうだろうか。もちろん「3時間しか働かない」ことは無理なんだけれど。「夢見てる」っ思われるかもしれないけど、夢見たっていーんじゃねーの。
「調和すればシンプルになる」は、至極納得。素敵な本でした。