城山三郎の昭和 / 佐高信

城山三郎の昭和

城山三郎の昭和

城山さんは元々大好きだったけど、その想いが益々深まった。真摯で真面目なものの見方は、命の危険と背中合わせの少年兵時代に培われたものなのだと再認識。逆に言えば、それだけのたしかな価値観を心に残すほど凄まじいい時代だったということだ。レイテ島へ向う途中、撃沈され死した私の叔父の気持はいかばかりであったか。色々考えながら読んだ。
もちろんそれだけでなく、大岡昇平さんや伊藤肇さんとの逸話は興味深かったし、城山さんのあたたかさが逐次感じられ、とっても良かった。佐高さんありがとう!って感じ。