君あり、故に我あり 依存の宣言 / サティシュ クマール

君あり、故に我あり (講談社学術文庫)

君あり、故に我あり (講談社学術文庫)

さきに読んだ「ブッダとテロリスト」の著者サティシュ・クマールさんの自伝。子供の頃・ジャイナ教の僧侶になるまで・2年半 1万4000キロの世界平和巡礼・今に至るまでの軌跡であるが、都度都度出会う友や師、又家族がすばらしい。中でも母親とのやりとりがすげーいい。伸びやかで智慧のある育て方。子供に対してこういうアプローチがあるんだって感じ。
又、ワタシ的に好きだったのは、キング牧師との出会い。キング牧師ガンジーが貫き通した非暴力について触れているが、やはりアプローチは違っても、大切にするところとその目的は同じ。泣けてきた。
あと、難しいことは分んないけど、最後の部分での「西洋思想との融合」みたいなところは「ほー」って感じ。彼の宗教的思想と二元論って相反する感じだけど、実は融合するのね。そのしなやかな発想がBud的かも。
高い講談社学術文庫も、図書館で借りられたから読めるのだ。ただひたすらにありがたい。