ボルベール

ずっと見たかった作品。大好きなペドロ・アルモドバル監督だけあって、やはり「死」を中心に話が回るところが興味深い。「死者の復活」と聞けば、ライムンダの様な反応が普通なんだろうけど、ありえる話だと静かに見る。やはり、この世に想いを残すことなく死ぬってとても大切なことだ。実際ママは亡くなってなかったんだけど。
ライムンダやママの暗い過去、亡きパパの事実と対峙し、強くたくましく乗り越えようとしていく女性特有の強さが、この作品にはある。これって国は関係ないよなぁ。共感できる所も多かった。
それにしてもライムンダ役 ペネロペ・クルスの服のセンスがすっごく素敵。あの強烈な色に負けない個性はもっと素敵。最後に着ていた日本っぽい、蓮柄のタンクトップは仏教っぽくて超不思議。狙ったんだとしたら、さすが。