人は死ねばゴミになる -私のがんとの闘い- / 伊藤栄樹

高校生の時、なぜこ何度も親に頼んでこの本を買ってもらったか、理由はいまだに分からない。タイトルに衝撃を受けたのかもしれない。
最高裁検事総長でいらした伊藤さんの闘病記。当時は文庫でなくハードカバーだったので、伊藤さんの記せなかった末期の様子を、ご遺族が記したものが付録として付いていた。それは静かに死へ向かっていく瞬間の伊藤さんであった。とても穏やかであった。
死生観は人それぞれだけれども、神様を信じている自分が末期になった時、来世を信じて穏やかに受け入れてゆけるのだろうか。高校生の当時から、未だに考えている自分がいる。答えは、なってみないと分からないんだけど。
この本は闘病記の先駆けみたいな本だったけど、告知から死に向かうプロセスはどなたも共通している。と、キューブラー・ロスの偉大さも思う。なんか文章が滅茶苦茶だなワタシ。