花のいのち / 立原正秋

花のいのち (1978年) (新潮文庫)

花のいのち (1978年) (新潮文庫)

これぞ大人の恋愛小説。心身華麗でバツイチなようこが出版社に勤める兄の紹介で、美術書を執筆する織部と出会う。過去を背負いながらも、大人ゆえの寄りそいかた・きもちの重ねかたがとってもいい。最後はあまりに悲しいけど、織部のいのちといきるようこに、かがやくゆく先をみた。しあわせなひとだ。