願わくは、鳩のごとくに / 杉田成道

願わくは、鳩のごとくに

願わくは、鳩のごとくに

北の国から」の印象が強かったけど、私生活のエキサイティングさには驚いた。妻に先立たれ、義母と暮らす中でなぜか仲良くなった女性と、30歳差で結婚して今や3人の子持ち。それだけでもすごい話だけど、奥さんがすげえ!夫が早く亡くなることを見越して、自叙伝を書くよう勧めたことが本のきっかけになったり、夫が年をとっても自分が稼いでいけるよう医師になったことなど、覚悟がかっこいいなーーーーって感じ。本自体は話題があっちゃこっちゃに飛んで不思議な感じだけど、慣れてないところが杉田さんのひととなりって感じでいい。生きていれば、いろいろな人生があるものだ。私にはこれからどんな物語ができるのだろう。楽しみでもあり、怖くもあり、長いようでいて短いものだ。