野宿に生きる、人と動物 / なかのまきこ

野宿に生きる、人と動物

野宿に生きる、人と動物

NHK週刊ブックレビュー」で知った一冊。著者は野宿生活のひとびとのお手伝いをしている獣医師さん。淡々と熱い方って感じ。野生ザルを守るための活動をしたり、動物実験をしないで大学を卒業したり、路上生活者のそばにいる動物の避妊手術や予防接種をやってらしたり、具体的に行動する方なんだなー。本当にすごいことをするひとにかぎって、静かだ。本書も実に素直な文章で、やってます的な衒いが全く無い。ぐんぐん読んでしまった。
私がみる路上生活者はごく一部であって、実際はもっともっと広い世界だった。自立して部屋を借りることが大変だったり、路頭に迷う動物の実態、その動物と生活するひとびと。著者は動物だけでなく、そのひとびととのかかわりを、とても大切にしている。どんな状況であっても、ひとも、動物も、ひととして動物として、生きる権利がある。私は何をやってきたのか。ぐっちゃぐちゃの感想。