ほんとうは大事な「お葬式」 / 村越英裕

ほんとうは大事な「お葬式」

ほんとうは大事な「お葬式」

お葬式のはじまりといわれるお釈迦さまの最後や、一番長い戒名は徳川家康だっつーお話は面白かったんだけど、この本のタイトル「ほんとうは大事なお葬式」、逆に坊さんに言いてーよ。縁のなかったひとと初対面な日に通夜・葬式するなんて、情がないのは分かるけど、心がないカタチだけのものなんて意味ねーと思う。難しいお経や引導を渡したところで、亡くなったひとは分からない。でも心があれば伝わるものってあると思う。形骸化したしきたりこそ、葬るべきものではないのか。
今月は一週間に二度もお葬式があったので、「自分のときは10分くらいのお経で、家族以外は来ないでほしくて、斎場も一日借りるだけでよくて、戒名なんていらん」とか、あれこれあれこれ考えた。