女性作家の本って割合に観念的なのが多いように思う。細かなこころのグラデーションまで描かれている感じを見るにつけ、男性には永遠に理解
不能だろうと思うし、また女性はこころのひだの絨毛までも大切にするんだってことを痛感する。この本は3話とも家庭が複雑なのだけど、それぞれが殊勝な感受性。いきていくことのめんどくささとか、うれしさ、かなしさとか、ひだひだがうまーく表現されている。どの土地にもパワーがあるけど、ことハワイに関しては
有機的ミ
ラクルがあるみたいだ。コホラが言った「人が人の感情やら魂やらをずさんに扱うとき、どこかにしわせがいつかくるという話なんです。」は言いえて妙。