銀座の画廊経営 / 野呂洋子

銀座の画廊経営

銀座の画廊経営

銀座・柳画廊経営男性と結婚した元IBM SEの洋子さんがつづる、画廊と業界のおはなし。「貸し画廊」と「企画画廊」のちがい、信用がすべてということ、取引の仕組みなど、知らないことことばかりで、予想以上に面白かった。とりわけ画家と画廊の関係は興味深く、私がすきな日本画家・松井冬子さんに早くから関係していた画廊はウハウハだろうなーと下世話な考えをする。
特筆すべき驚きは、毎日通る東京芸術倶楽部の凄さ。「実は日本の美術界で一番の権威」なんだとか!加盟するのも大変で(1)10年以上経営している、(2)複数の推薦人が必要、(3)500万なり1,000万なりの金額が必要とのこと。まいにちの通勤で前を通るとこで、よくお茶の会だー展覧会だーで、着物のおばさまたちが出入りしているし、社名のロゴが新しめなので「ケッ」と思っていた。実は総本山でしたのね。すいませんでしたー。