ベルリン東ドイツをたどる旅 / 見市知

ベルリン―東ドイツをたどる旅 (私のとっておき)

ベルリン―東ドイツをたどる旅 (私のとっておき)

東ドイツというと映画「善き人のためのソナタ」しか知らなかったのだけど、あれが現実だったのだと驚いた。著者はベルリンの壁崩壊あたりに東ドイツへ留学していたので、その頃のお話はどきどきもの。どこの家にも電話がある訳ではなかったことや、警察の取調室がなぜ普通のインテリアかとか、シュタージ(秘密警察)の考え抜きっぷりは見事というべきか。当時の市民でなくてよかったと安堵する。
チープな雰囲気のテレビ党や、スプレッドのヌテラの向こうをはる「ヌドッシ」、ニベアライクの「フロレナ」など、惹かれるものばかりで、また海外旅行に憧れるのであった。あー行きたー。