ぼくはこう生きている 君はどうか / 鶴見俊輔,重松清

ぼくはこう生きている 君はどうか

ぼくはこう生きている 君はどうか

私の好きな鶴見先生と重松さんの対談本なのだけど、予想以上にすばらしいので買うことに決めた。いまの子供たちの「具体的なエピソードがない」友情や、「家庭の中に斜めのひとがいる」抜け感など、何度も読み重ねたい言葉が続く。難しい言葉で論じられる教育論より、お二人の言葉の方が生きて心に届く感じ。子育て中のひとも、子育てられているひとにも、子育てに関係ないひとにも、いい本だと思う。鶴見和子さんが鶴見先生に残した言葉(p104)は、ちょっと思うところがあった。