ごはんのことばかり 100話ちょっと / よしもとばなな

ごはんのことばかり100話とちょっと

ごはんのことばかり100話とちょっと

贅沢な材料を使った「おいしい」もあれば、記憶の中にある質素で少ない材料だったけど「おいしい」もある。よしもとさんの「焼きそば」や「お父さんのお弁当」は、私でいう「土曜日お昼の焼きサバ」「焼肉のたれで炒めたささみ」「きゅうりスライスシーチキンのせ+醤油」だなあと思い出したりして、なんかとっても楽しかった。ご飯からみえてくる生活シーンってすんごく、あるなぁ。
猪本典子著「修道院のレシピ」(#40)や、寂しそうに見える小さいお菓子(#86)は共感した。「忙しいとつい子供にはいいかげんな割れないお皿で、早く冷めるように汚く切って、まるで残飯みたいなありさまのごはんを出してしまいがちになるが、子供は深いところでは、かなり傷ついているのではないかな、と思う」(#54)は子供が居なくても考えさせられた。むちゃくちゃなごはん(#93)は共感しすぎて笑えた。
いろいろ、いろいろおもしろかったよ。