ハチ公の最後の恋人 / 吉本ばなな

ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)

ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)

霊能者の祖母を持つマオ、インドから来た日本人ハチのお話。お互い好きなのに、出家していくハチ。別れが迫ってるのに、求めあうタイミングが違ったり、別れたあと悲しみの中にいながらも普通に暮らすマオの感じとか、共感できるとこが多いから夢物語って感じではない。「すべてのものごとには、変わる、ときと場所があるんだ。よかれあしかれ。」は心に残った。よしもとさんの透明感と不思議は、いつも私に親しい。