道ありき / 三浦綾子

道ありき 青春篇 (新潮文庫)

道ありき 青春篇 (新潮文庫)

闘病と再発、出会いと別れ、さまざまな出来事を通し、きもちが神様に傾いていくさまはドキュメンタリーのような感じ。自分だったら病を恨み、世を恨み、家族にあたり、最後は亡き恋人を追ったかもしれぬ。改めて、三浦さんのつよさと素直さを思う。
辛かったところは、心から愛していた亡き前川正さんを胸に抱きつつ、光世さんに気持ちが傾いていくところ。自分の気持ちも千千に乱れ、苦しみながらも一気読み。続編も読むと思う。