聖体奉仕会@秋田

安田司祭の本を読んで以来、ずーっと来たかった念願だった聖体奉仕会。前日から体調を整え、早起きしてホテルを出、早朝から秋田駅西口のバス乗り場へ行く。先にきっぷを取って料金後払いだと、となりのおばあちゃんに確認。バスが来たので、この路線でいいのかと運転手さんに聞いたが、愛想ナシ。都内の対応を期待しちゃいけない。
その後20分ほどバスに乗り、「湯沢」で下車。降りたが町人ゼロ。寂しくも周りを見たら「聖体奉仕会」の小さな看板が。ほっとしながら矢印方向に歩いていくと、山の登り口に第二の矢印とともに「クマ注意」の看板も。静か過ぎて怖かったので、歌ったりブツブツしながら・・・途中、バスに手袋を置いてきたことに気づき、悶絶しながら登った。あぁーバカ!







頑張って10分ほど歩くと、視界が開けて第三の看板が。ここだー。来ちゃったー。いきなり広い。そして誰もいない。歩いていくと、日本家屋の教会が。教会って信徒でなくても受け入れてくれるし、いつも開いている。この開放感、お寺には無い。だから行きたくならないんだよな。
中に入ると教会の方が出てきてくださり「お名前をご記入ください」とのこと。私の名を書いた芳名帳の同ページには、秋田県内のほか、韓国語の名前もある。そうそう、かつて韓国からいらした病人の方が、こちらにきてお祈りをしたら病気が完治したという奇跡が起きたのだ。以来、韓国からの巡礼団がとても多いそうだ。
記入すると「こちらです」とマリア像まで案内し、ストーブも付けてくださる。マリア像は思ったよりもちいさかったけれど、生き生きとした肌色。生きてるみたい。写真は撮れないが、安田司祭の本の表紙そのままだった。誰もおらずしーんとしていたので、心おきなくお祈りした。お天気もよくぽかぽかしてたので、きもちがよかった。途中作業服のシスターが入ってらして、ご挨拶したら「ピアノ弾くひと?」ピアノ・オルガンを弾く女性に私が似ているのだそうだ。光栄です。そーいうシスターは、何でも捨てる超サッパリな叔母に似ている。シスターというと女性らしいイメージがあるけど、それって思い込みかもね。でもって「アロエの花よ。めずらしーでしょー。」とか、少しお話したりして楽しかった。
お祈りの後、受付までお礼を言いに行きがてら、マリア様についてお話を伺う。かつては床がびしょびしょになるくらい涙が流れたこと、ここを建てた宮大工さんの息子さんも次々に信徒になられた不思議なこととか、お話を伺えてとても楽しかった。品物も売っていたので、ロザリオなどとカードを購入。作業服のシスターともご挨拶し、ブーツを履いて庭園に行く。



庭園はとにかく広い。シスターたちが作業中だったりしたので、そちらをよけてキリストの道行きを模した道などをゆっくり歩く。こんなに静かな場所はひさしぶり。前日、秋田カトリック教会隣の売店の方から「とっても素敵な場所ですよー。また行きたくなるんですよ。」と教えて頂いた通り、とても気持ちがよく楽な場所だった。風が冷たく寒かったけれど、歩くたびに心が落ち着いて、頭の中が冴えてくる。「代休をせっせと貯めて来てよかったかも」「色々あったけど、これでよかったかも」と振り返りながら庭を巡って帰ることにした。





山を降りてバス停に行ったら、30分まち。鼻水をずるずるさせながらひたすら待ち、バスに乗って秋田駅まで帰った。こゆことでもなければ一生来ることのなかった場所まで来れた自分に感動したりして。「行きたい」というきもちがあれば、どこでも行けるものだ。行きたい・やりたいことがあったら行動は起こすべきだなーなんて考えながらバスに乗った。片道360円。山交バス並み。






■聖体奉仕会
http://www.geocities.jp/seitaihoshikai/