「気骨」について / 城山三郎
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03/28
- メディア: 文庫
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本書は、冒頭の澤地久枝さんの対談から、頭をガツンとやられる。「本来の自由主義は、他の大義を認めるものだが、普通の大義は、他の自由を認めない。」他の生き方を認めない風潮は、日常生活の中にもゴマンとあるが、それが国レベルだったら楽々クリティカルな事態になりえる。加えて真面目実直な国民はファシズムにいきやすい。自分もあそびがないタイプのため、自重自戒としたい。そして中津留大尉の「指揮官たちの特攻」は、ちかぢか読まねばならない。最終章の佐野洋氏・吉村昭氏との対談、佐高さんの解説はとても楽しみ。ケチりながら読む予定。
ちなみに虎ノ門書房でかけてくれたカバーロゴがレトロでかわいい。いつもはお断りするのだけれど、こういう楽しみもあるのだな。