恋ばっかりもしていられない / 佐藤 真由美

恋ばっかりもしてられない (幻冬舎文庫)

恋ばっかりもしてられない (幻冬舎文庫)

そうなんだよ、恋ばっかりもしていられないんだよな。心がすごく忙しいし、消耗度も高い。おまけにリスキー。そんでもって、楽しいことはちょっぴり。「恋は失うものが多い」のはもっともだと、夜中に飲みながら頷く私。それでも恋の土俵から下りられない自分って何なんだろうと思う。会社にくるパート主婦さんに後ろめたさを感じるのは、自由という不自由さの中に生きる独身だからなのだろう。
「東京は雪に弱いな あのひとに わたしは弱い 慣れてもいいのに」は言い得て妙。