ミルコのひかり

ミルコのひかり [DVD]

ミルコのひかり [DVD]

トスカーナ出身のサウンド・デザイナー、ミルコ・メンカッチをモデルにした実話。銃の暴発事故で目が見えなくなったミルコが、Genovaの盲学校で自分のすばらしさに気づくというか、気づかされたというか。それを見出し大切にした神父様もすばらしいし、周りの友達に伝播していく様もすてき。学芸会は感激した。
これをみて私は「いかに聴力を意識していないか」ということに驚いた。木々がこすれあう音、雨音、風の泣き声。いつもiPodで耳をふさいでいる自分を深く反省。そしてショックだったことは、生まれつき盲目だった友達からの「色ってどういう感じ?」という質問。それに答えるミルコの感性もすばらしいのだけど、なんていっていいのか分からないが、心に染み入るものがあった。
と、ここまで書いてはいるが、私は頑張っている身障者を見て「いきるちからをもらった」とか言う風潮が嫌いだ。身障者でも健常者でも、頑張ってる姿は輝いていてすばらしいと思うし、金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」んじゃないだろうか。なんかうまく書けないけど、人間の輝きってみんな同じじゃん。