城山三郎と久野収の「平和論」 / 城山 三郎, 久野 収

城山三郎と久野収の「平和論」

城山三郎と久野収の「平和論」

私は第九条を「検討の余地あり」と踏んでいたけれど、もしかしたらそれは間違っているかもしれない。戦争をくぐってこられたお二人のきびしさをみるとき、戦後を知らない自分の悲しさと、ありがたさを思う。難しいことはわからない、けど「好きな人が戦地に送るなんてイヤだ」「親兄弟が爆撃で死ぬなんて絶対ありえない」というシンプルな感覚を大切にしてゆけばいいんだと思う。
城山さんの戦争体験は何度か読んでいるけれど、半年間兵隊としてすごした世界はあまりにも異常。言葉も出ない。