神の微笑 / 芹沢 光治良

神の微笑 (新潮文庫)

神の微笑 (新潮文庫)

なぜ読むことになったのかサッパリわからない。が、住まいが東中野であったり(私は前に住んでた)、キリスト教をはじめとした神に関する意見とか、共通点が多くてびっくりした。
著者は子供の頃、両親が私財全てを天理教に投じ、彼は捨てられた。それでも一生懸命勉学に励み、折々の出会いの中で成長し、大正末期フランスへ留学した。それまでずっと経済学を学んでいたのだが、最後の方で結核が再発。やむなく治療に専念した療養地で3人と出会う。その出会いがきっかけで、帰国後作家を志すことに。子供の頃の体験が元で無信仰で生きていくのだが、両親が私財を投じた天理教と縁が続き「教祖伝」を書く。その後も天理教がらみのご縁や不思議な体験、さまざまな出来事があり、神についての三部作を書いた。
内容は淡々としているけど結構濃い。ローマ法王と個人謁見することになったり、天理教教祖 中山みきさんとお話したり、芹沢さんの人生そのものに大きな計画があったのだなと思う。自分はそっちに行きたくないけど自然にそうなっていくってあるよね。天理教のことも含めて、映画を見るように芹沢さんの大きな使命を見た感じ。しかも感動した親友ジャックの言葉が載っているページは「77」・・・。
ちなみに私は、この本を読むまで芹沢さんのことを知らなかった。もっと早く知りたかった気がするけど、今だからこそ理解できるとこも沢山あったので、最適な時期でのお導きだろうと解釈。