由宇の154日間 / たから しげる

由宇の154日間

由宇の154日間

冒頭、病気で亡くなる3歳の由宇の、死後の旅。Storyの組み立て方がすっごくうまい!!!!!最後までよくてきてる。これも子供の本にしておくには、すげー勿体ないわ。みなさん読みましょうって感じ。
最後の方は、沢木耕太郎著「世界は『使われなかった人生』であふれてる」を思い出した。きっと世界は、こういう風にパラレルワールドがあって、いろんな「ありえたかもしれない人生」があるんだろうなー。その辻辻で選びとってきたことが、最終的に自分という物語として完成されるんだろう。自分が死ぬ瞬間、どうか「面白かったー!」と言える物語であるように。ま、死後も続くんだけど。