ネコさまとぼく / 岩合 光昭

ネコさまとぼく (新潮文庫)

ネコさまとぼく (新潮文庫)

赤瀬川原平さんの解説にあるように、岩合さんの猫の写真は、どれを見ても飽きないから不思議だ。こういう、しあわせなきもちになる本を一冊持っているだけで、どれほど生きやすいだろうと思う。
又、文章もとても優しい。アフリカでライオン撮影時、雨季の雨でスイッチが入ったライオンが、狩りを成功させたお話の「生き物として体に感じることをもっとハッキリと大切にすれば、ライオンのことが分かってくるかもしれない」のくだりは印象的。ライオンを自分に置き換えて考えたら、違う何かが見えてきそうな気がした。