紅茶の時間 / 東 君平

紅茶の時間

紅茶の時間

19才の時、初めて付き合った彼が買ってくれた本。私を通り過ぎて行った幾冊かの本の中、7回の引っ越しを経ても手放せないのはこの一冊だけだ。コック「ステーキの焼き加減は?」 女の子「あの、あの、おいしく焼いて下さい」この女の子の恥じらいと、当時の自分の気持ちとがリンクする。まさかこの彼と人生の大半を関わることになるなんて、想像すらしていなかった。結局私は選ばれなかったけど、これからもずっと好きだろうし、大切であることに変わりはない。そんな特別なひとがいるってことだけでも、人生よかったなって感じ。ありがとう。