希望のしくみ / 養老孟司, アルボムッレ・スマナサーラ

希望のしくみ

希望のしくみ

興味深い一冊だった。「大人は死んでいる」とか「ひとのためなんて気持ち悪い」とか、あひゃーって思うことも多かったけど、いずれも納得。変わりたくない自分は死んでいるのと同じだし、ひとのためったって結局社会に淘汰されるんだから、いろいろ考えなくていいんだよな。
「自分をばらばらにする」のくだりはとても参考になった。世の中は至極シンプルなのに、「ねばならない」で自縛。私は自分で、しちめんどくさい人生にしてしまっているのだ。
それにしても、養老先生とスマナサーラさん、双方まったく違うフィールドからのアプローチが、同一意見に達するのは興味深い。行き着くところは「真実はひとつ」って意味なのかも。