エンジェル エンジェル エンジェル / 梨木香歩

エンジェル エンジェル エンジェル (新潮文庫)

エンジェル エンジェル エンジェル (新潮文庫)

少し呆けたおばあちゃんと、孫コウコとのお話が交互に進むこのお話は、不思議な魅力があって面白かった。キーになる水槽の中を泳ぐエンゼルフィッシュに「エンゼル」という名が付いているシニカルさ。すごく、大人の本って感じ。時代や世代を超えても、つながっているものってあるよなぁ。うまく言えないけど。
神様が「お前たちを、こんな風に創ってしまって、悪かったねぇ」と言ってくれたらどんなにいいだろうって件は、ちょっと分かる気がした。