シッダールタ / ヘッセ

シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)

ヘルマン・ヘッセ仏陀の本を出しているなんて!?と、驚きのあまり借りてみた。うーん、訳が苦しい。本田勝一氏の本で言う「複文」にあたる書き方。慣れてしまえば何ともないけど、どーも気になる。
内容について、私は西洋人の感覚を期待してたけど、逆に「きちんと調べて書いてるんだなぁ」という印象。結局(シッダールタの唱える)仏教には、「人間」という根っこの所で理解できる普遍性があるものと理解。
それにしてもだ!!! このシッダールタは、もんんんのすごく人間らしい!! ここまで堕落した書きっぷりには驚いた。だからこそ逆に読んでしまったのだけれども。再会したゴーウィンダに語る言葉は、とても平たく分かりやすい真理。ヘッセってすげーな。普通の読み物として面白かった。