そうか、もう君はいないのか / 城山三郎

そうか、もう君はいないのか

そうか、もう君はいないのか

こんなにも素直で素敵な文章で描かれた本って、読んだことがないかもしれない。城山さんと奥様容子さんとの関係は、本当に素敵で愛が満ち満ちている。ある本に「屏風という名の妻」とか書いてあるほど一緒にいることが自然な分、喪失感は深い。最後、娘さんの文章にあった城山さんの最後は涙が出た。
容子さんのように、明るく楽しく夫を愛していける女性になりたいな。私にそのチャンスは来ないかもしれないけど、それでも。