生贄の女 ムフタール 屈辱の日々を乗り越えて / ムフタール・マーイー

生贄の女 ムフタール 屈辱の日々を乗り越えて

生贄の女 ムフタール 屈辱の日々を乗り越えて

驚愕の一冊。族同士の戦いを収めるため、「名誉懲罰」という名の下で女が差し出され、集団暴行を受けるなんて、あ・・ありえない。以前読んだ「生きながら火に焼かれて」のスアドさんのように、いつだって辛い犠牲者となるのは女なのだ。私たちはそのために生まれてきたんじゃない。勇気を出して世界へ訴えた彼女達の行為は尊い
しかし「文化」という言葉にくるんでしまうと、難しくもある。文化って永遠にKeepしなければいけないものでもない。片や、それが人々のアイデンティティとなっているものもある。先の東北の裸祭じゃないけど、犯罪との折り合いの付け方って難しい。暴力が最低な行為であることは変わらないけど。