サイダーハウス・ルール

サイダーハウス・ルール [DVD]

こちらもラッセ・ハルストレム監督。しかも原作・脚本はジョン・アーヴィングだけあって、堕胎、人種差別、孤児と、色々な問題が微妙なバランスで織り交ぜてあって、考えることが多かった。
「どうしてぼくは呼ばれないの?」と泣く孤児の男の子に、ホーマーが励ますところは泣けてしまった。どれだけの子供たちが、彼らのような辛い思いをしているのだろう。そんな彼らと日々接しているラーチ先生の、堕胎に対する意見も分かるような気もした。
常にひとや物事を静かに見つめるホーマーの視線が、彼の寂しさを引き立てる。余計ぐっときた。