生かされて / イマキュレー・イリバギザ

生かされて。

生かされて。

私が飲み歩いていた1994年、ルワンダではホロコースト以上の大虐殺が行われていたのだ。家族は惨殺され、自分も命を狙われていたのに、狭いトイレの中で必死に生き延びたイマキュレー。悪魔の誘いと戦いながら、時には聖書を噛むほど祈り続けたイマキュレー。最終的には家族を殺した本人に「あなたを許します」と言ったイマキュレー。こうして書いていても涙が出るほどの状況なのに、清らかな心で毎日を神様とともに生きたイマキュレー。
自分は彼女のように許せるだろうか。信じ続けられるだろうか。清らかな心を保てるだろうか。愛と許しについて、深く深く考える一冊。今年読んだ本の中で、一番ショックだった。