絆―「らい予防法」の傷痕 日本・韓国・台湾 / 八重樫信之

絆―「らい予防法」の傷痕 日本・韓国・台湾

絆―「らい予防法」の傷痕 日本・韓国・台湾

日本にも、誰のこころにも差別はあるのだ。アウシュビッツのような場所が、日本にも存在したのだ。
自分の生を亡きものにされ、家族からは拒絶され、堕胎や断種をさせられ、強制労働させられ・・・。「わたしはそこまでひどいことをしたのか。もしかみさまとお話ができたら聞いてみたい」という素朴なことばが、想像を絶するすさまじい人生を引き立てる。私は嗚咽した。