耕治人 / 耕治人全集 第四巻

耕治人全集 第四巻

耕治人全集 第四巻

「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」「そうかもしれない」のうち、「どんなご縁で」で、だんだん呆けて行く妻が夜中に失禁してしまう部分は本当につらい。老夫婦二人だけの暮らし、行政とのかかわり、妻に対する想い。二度読みできないくらい、思い出しても、つらい。
日本国内にはどれだけ同じ境遇のひとがいるのだろう。何かできることがないか。深く考える一冊。